あらすじ
硬派でケンカに明け暮れる男子高校生・斉木貴也。
そんな貴也は、ある日、小さいビンの形をした奇妙なペンダントを拾う。
家に帰り、興味本位でビンの栓を開けると・・・。
中から煙とともに、美少女が現れた!?
なんでも、彼女はこのビンの中に封印されていたようで・・・。
そして、彼女はいきなり貴也にキスを迫るのだった!
一体、彼女は何者なのか!?
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
『りりむキッス』とは
週刊少年ジャンプ2002年12号から2002年33号まで連載していたラブコメ漫画。
ある男のもとに不思議な女の子が現れる、という昔ながらの王道設定。
作者は河下水希、単行本は全2巻となっている。
他紙で連載デビューをしていたものの、今作が週刊少年ジャンプ本誌での連載デビュー作となった。
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こんなストーリー
男子高校生・斉木貴也(さいきたかや)
自他ともに認める硬派な高校生・斉木貴也。
彼は、そのガタイの良さや、顔つきの悪さも相まって、よく目を付けられ、ケンカに明け暮れる日々を過ごしていた。
しかし、本当は人一倍優しい心の持ち主であった。
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
そんなある日、貴也は、道で小さなビンの形をした奇妙なペンダントを拾う。
家に持ち帰り、興味本位でビンの栓を開けると・・・・。
なんと、中から大量の煙と共に美少女が現れた!?
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
一体、彼女は何者なのか?
謎の美少女・りりむ
すると、目を覚ました美少女は貴也にキスをするのだった!
突然のことに、動揺する貴也。
彼女の名前は、りりむ。
何やら”りりむ”は、キスをすることで男の生気を奪い、腹を満たすようだ。
封印されていた間、お腹を空かせていたらしく、貴也の生気だけでは物足らないりりむは、そのまま貴也のクラスの男子全員の生気を奪いに行ってしまうのだった・・・。
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
りりむの正体は・・・!?
翌日、学校へ行くと、クラスの全員が欠席していた。
やはり、りりむが原因なのだろうか?
自らが封印を解いてしまったことが原因だと感じだ貴也は、りりむの正体を調べることに。
すると、彼女は、”男の生気を吸い取る悪魔”だということがわかり・・・。
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
まさかの共同生活!?
「このままでは、みんなに迷惑がかかる!」
そう思った貴也は、りりむの封印を決意する。
りりむを上手く誘い出し、再びの封印を試みるが、持ち前の優しさから結局、りりむを封印することはできなかった・・・。
しかし、そんな貴也に心を打たれたのか、「他の男に迷惑をかけないようにするため、貴也とだけキスをする」ことを口実に、りりむは、貴也の家へと住み込むのであった・・・。
出典:「りりむキッス」コミックス1巻より
果たして、りりむとの共同生活は上手くいくのか?
そもそも、悪魔だということが周りにバレないのか・・・!?
こうして、悪魔と男子高校生の”おかしな共同生活”が始まったのだった!
最後に・・・
以上、『りりむキッス』のジャンプ漫画神拳であった。
ある日、男のもとに不思議な女の子が現れる・・という王道設定のラブコメ。
りりむは決して、貴也に恋心を抱いているわけではなく、あくまで貴也の生気が目的であり、一方で、そんな貴也は徐々にりりむに惹かれていくが・・・・というストーリー展開は、女性作家ならではの着眼点で面白かった。
そういう点では、設定は王道ではあるものの、今までの少年誌にはないラブコメだろう。
しかし、主人公でもある貴也が少年誌のラブコメにありがちな「普通の冴えない男子高校生」ではなく、「ケンカが強い、女性からモテる、カッコいい」という女性目線を意識した作りになっており、男性読者から主人公としての共感を得ることができなかったのが勿体ない。
逆に女性作家ならではの目線が仇になった印象があった。
ストーリーは徐々に暗くはなっていくものの、奇麗にまとまっており、全2巻という読みやすさを考えると、オススメできる作品である。
ココがおすすめ
女性作家ならではの着眼点が面白い!