週刊少年ジャンプの長い歴史の中で、数々の名作といわれる漫画が生まれ、また、その漫画の中から印象に残る名セリフ・名言も数多く生まれてきた。
今回からは、そんな『印象に残る名セリフ・名言』を紹介していきたい思う。
私生活で使えるセリフはもちろん、色々な場面で使えるセリフまで紹介していくつもりなので、「こんなセリフあったなあ」「これはいい言葉だなあ」など、ご自由に楽しんで頂ければ幸いである。
印象に残る名セリフ・名言 その①
『ジョジョの奇妙な冒険 第3部』より
『確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!』
解説
ディオのスタンド『ザ・ワールド』のスタンド能力が不明なまま戦うわけにはいかないとジョセフ・ジョースターが、その無謀さを力説するために用いたセリフ。
「無謀である」という一言を荒木先生の独特なセンスで表現している一文だ。
そして、こういった緊迫した場面でもジョークを挟むユニークさがジョジョの魅力のひとつである。
『ドラゴンボール』より
『オレは・・・超ベジータだ‼』
解説
完全体を目指すセルを前に、「精神と時の部屋」での修行によって、パワーアップしたベジータが余裕のあまりにはいたセリフ。
「きさま…ベジータだろ!?違うのか…!?」
『オレは・・・超ベジータだ‼』
ベジータを超えたベジータ・・・それが超ベジータなのだ。
序盤はセルをまるで子供扱いするかのように圧倒したものの、その余裕から完全体へと進化させてしまい、逆にコテンパンにされてしまう。
今だ捨てきれぬ”サイヤ人の王子”としてのプライドがそうさせたのか、「セル編」において、とても印象に残るセリフとなっている。
『幽☆遊☆白書』より
『残像だ』
解説
暗黒武術会での裏御伽チームとの一戦での、飛影が言ったセリフ。
飛影と戦うことになった魔金太郎は飛影を頭上から斬った・・・はずであった。
しかし、魔金太郎が斬ったのは、飛影の”残像”でしかなかったのだ・・・・。
そんな”斬った”と勘違いする魔金太郎に対し飛影は一言『残像だ』と言い放ったのである。
魔金太郎との戦いは飛影の冷酷さ、強さを表した名シーンのひとつ。
一言ながら、とてもインパクトの強いセリフである。
『幽☆遊☆白書』より
『皮肉だね、悪党の血の方がきれいな花がさく・・・』
解説
暗黒武術会での六遊怪チームとの一戦での、蔵馬が言ったセリフ。
蔵馬と戦うこととなった”呂屠”であったが、その実力の差は明白。
どうても勝ちたいがため、蔵馬の母親を人質に取り、脅迫をしたものの逆に逆鱗に触れてしまい、“シマネキ草”の種を植えられ、凄惨な最期を遂げた。
そんな”悪党”である呂屠の血を吸い、“シマネキ草”の花が咲いたときに、蔵馬が放った印象的なセリフである。
『SLAM DUNK』より
『おう、俺は三井、あきらめの悪い男・・・』
解説
山王により追い込まれた湘北。
前半大活躍した三井であったが、徐々に、体力が底をつき始めていた。
チームのピンチ・・・・。
そんな中で、三井が自分自身に「オレは誰なんだ?」と問いかけ続け、このセリフを言い放ったのである。
窮地に追い込まれたチームを救うため、三井が自分自身を奮い立たせた名セリフである。
『SLAM DUNK』より
『いい仕事したぜ、下手なりに』
解説
山王工業戦、試合終了まで残り2分。
もう後がない湘北であったが、パスがつながらず、相手のブロックによって、ボールがコートの外に出されようとしていた。
そのとき、桜木花道が猛然とボールを追いかけ、どうにか死守したのであった。
だが、その勢いもあって、花道は来賓席に激しく突っ込んでしまう。
まったく動かない花道の姿に会場が不音な空気に包まれる中、流川楓はこのセリフを言ったのである。
普段は花道と犬猿の仲である流川であったが、このプレーで花道のガッツを認めた・・・という、とても印象に残る名シーンでもあった。
『花の慶次』より
『だがそれがいい!!』
解説
前田慶次が村井若水の顔のキズを主君を守る甲冑に喩えて賞賛した際に言ったセリフ。
「殿、若水殿の顔をみなされ!戦場で傷だらけになったきたねえツラだ。」
『だが、それがいい!その傷がいい!これこそ生涯をかけ殿を守り通した忠義の甲冑ではござらんか!』
名セリフの宝庫として知られる『花の慶次』本編において2回ほどしか登場していないセリフであるが、そのインパクトが強かったのかここばかりフューチャーされるようになってしまった。
日常生活の中で、つまずいたり、色々物事がうまくいかなかったりすることが多い。
そんなときにこのセリフを心の中で呟いてみるのもいいだろう。
きっと失敗したはずの物事が前向きに取られられるはずだ。
『るろうに剣心』より
『拙者は流浪人、また・・・流れるでござる』
解説
宿敵・志々雄真実との戦いを決意した剣心が神谷薫との別れの際に言ったセリフ。
過去に妻であった巴を失ったからこそ、大切な人を失わないためにも、その場を離れていく・・・という切なさと剣心の決意が詰まったセリフである。
『るろうに剣心』より
『生まれがどーのこーのじゃねェ、お前が弱いから悪いんだ』
解説
幼きときの瀬田宗次郎の前に現れた志々雄真実。
宗次郎は養子ということもあり、家族から虐待を受けていた。
「僕はこの家の本当の子じゃないから悪いんだ」と、自分の”弱さ”は生まれが悪いのだからが仕方がないと志々雄に漏らす。
しかし、志々雄はそれを否定するのであった。
『お前が弱いから悪いんだ』
『強ければ生き、弱ければ死ぬ』
この言葉をきっかけに、瀬田宗次郎は”強く”生まれ変わっていく・・・。
この世のすべてをみてきた志々雄真実だからこそ言えた重いセリフであった。
『NARUTO』より
『自分を信じない奴なんかに努力をする価値はない‼』
解説
リーは幼い頃からやる気だけは誰にも負けず、たとえ忍術や幻術が使えなくても立派な忍者になれることを証明したい、その一心で必死の努力を続けていた。
しかし、才能あふれる仲間の忍者から「いかに努力したところでお前にオレは倒せない」と言われてしまう。
「果たして、自分の努力に意味があるのだろうか?」
そんな疑いを持ち始めたリーの姿を見て、師匠であるガイが言った名セリフである。
何かに挑戦をするとき、周りは否定的なことを言うだろう。
しかし、そんなときこそ、自分を信じて努力を重ねるべき・・・。
『努力に勝る才能はない』という、とても人生に役立つセリフだ。