今回から、”週刊少年ジャンプのゲームを振り返る【PCエンジン編】”が始まります。
”PCエンジン”なんて、今の若い人は知ってるかしら?
当時は、すごい高性能のゲーム機だったよねえ。
容量のおかげもあってか、フルボイス仕様のゲームが多かったわね。
ちなみに、数が少ないので、その①にして最終回です。
週刊少年ジャンプのゲームを振り返る【PCエンジン編】 その①
コブラ 黒竜王の伝説
メーカー | ハドソン |
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発売日 | 1989年3月30日 |
価格 | 6,279円 |
ゲーム解説
原作『コブラ』の”黒竜王”編のストーリーをベースにしたコマンド選択式のアドベンチャーゲーム。
CD-ROMの容量を活かし、大量のアニメーションや声優による音声を楽しめた。
ジャンルはアドベンチャーだが、基本的にはストーリーを楽しむ内容となっており、必要なときのみにコマンド選択が表示される作りになっていて、”デジタルコミック”とも呼ばれていた。
用意されている選択コマンドはかなりの量となっており、一筋縄ではいかない難易度なことや、原作の雰囲気を上手く再現しているなど評価が高いゲームである。
コブラII 伝説の男
メーカー | ハドソン |
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発売日 | 1991年6月7日 |
価格 | 6,825円 |
ゲーム解説
前作『コブラ 黒竜王の伝説』の続編。
前作同様のコマンド選択式のアドベンチャーゲームであったが、今作は作者の寺沢武一が自ら総監督を務め、脚本と500枚の絵コンテ、3000枚の原画を書き下ろすといった力の入れようであった。
寺沢武一が参加したこともあり、今作も高い評価を受けていたのだが、売り上げは伸びず、10万本に届かなかった。
CITY HUNTER シティーハンター
メーカー | サンソフト |
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発売日 | 1990年3月2日 |
価格 | 6,615円 |
ゲーム解説
主人公・冴羽リョウを操作して、ステージをクリアしていくという横スクロールアクション。
操作は銃攻撃、ジャンプだけのシンプルなものであった。
意外にも『シティーハンター』単体としてのゲームは、現在までこの作品のみとなっている。
「女の子が着替えている部屋があり、そこに入ると体力が全回復する」といった原作の楽しさを取り入れた要素もあったが、ステージはすべて単調、原作の世界観を無視した敵、全4ステージとボリュームが少ない・・・などなど評判は良くないゲームである。
天地を喰らう
メーカー | NECアベニュー |
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発売日 | 1994年6月17日 |
価格 | 8,424円 |
ゲーム解説
1989年に稼働が開始したアーケード版をPCエンジン用に移植したもの。
原作に登場するキャラクターを操作して、ステージをクリアしていくベルトスクロール型ゲームであった。
ハードの性能上、アーケード版に比べると劣化している部分が多かったが、それを補うかのように、PCエンジン版のキャラクターボイスには声優が起用されている、といった追加要素がいくつか用意されていた。
ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説
メーカー | バンダイ |
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発売日 | 1994年11月11日 |
価格 | 9,240円 |
ゲーム解説
ドラゴンボール』シリーズを題材にした格闘アクションゲーム。
父親である悟空を知らない悟天のために悟飯が”悟空がどういう人物だったのか”を回想していく、という形で幼少期~セル編までのストーリーが展開される。
プレイヤー自身でコマンド入力を必要とする対戦格闘ゲームが流行っている中、ゲームは半オートで、「攻撃」「防御」といったコントローラーパネルを使ってバトルを繰り広げていくという、変わった形式の格闘ゲームであった。
また、CD-ROMの容量を活かし、アニメの声優を使ったフルボイス仕様となっている。
幽☆遊☆白書 闇勝負 !!暗黒武術会
メーカー | バンプレスト |
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発売日 | 1993年9月30日 |
価格 | 9,240円 |
ゲーム解説
画面に表示されている対戦相手にカーソルを合わせて攻撃を当てるという、ガンシューティングタイプのゲーム。
アニメと同じ声優を起用しての完全フルボイスとなっている。
「暗黒武術会にて決勝まで進んだ幽助率いる浦飯チーム5人が、かつて戦った協力者達と一緒に戦闘特訓を行い、決勝戦の相手である戸愚呂チームに戦いを挑む」といった内容でゲームは進んでいく。
「幽☆遊☆白書」を題材としたガンシューティングという異色なタイプのゲームであったが、難易度が非常に高い、操作性が悪い、ストーリー性がない、など数々の問題を抱えたゲームだった。